旭化成の完全子会社である米ポリポア・インターナショナル(Polypore International)の子会社で、リチウムイオン電池のセパレーターを生産する米セルガード(Celgard)は7日、ノルウェーのモロー・バッテリーズ(Morrow Batteries)と複数年の共同開発契約を締結したと発表した。両社は共同で電気自動車(EV)とエネルギー貯蔵システム(ESS)用途のリチウムニッケルマンガン酸化物(LNMO)カソード素材を用いたモローの高電圧の電池セルに使用される次世代の乾式セパレーターを開発し、試験、商品化する予定。

■24年にモローのノルウェー工場で生産開始

両社はすでにセパレーターの開発活動を進めており、2024年にはノルウェー東部アーレンダールの「Eyde Energy Park」にあるモローの電池セルのギガファクトリーで商業生産を開始する予定。契約に基づき、モローはセルガード独自の乾式膜セパレーターを、自社のギガファクトリーで生産する高電圧電池に独占的に使用するという。乾式膜セパレーターの年間購入量は非公表。

2022/11/9

 

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