ドイツの自動車部品・産業機械メーカー大手シェフラーは8日、2026年末までに1300人の人員削減を行うと発表した。自動車の電動化に対処するための措置としている。

ドイツ国内で1000人、国外で300人を削減する。削減対象のうち事務職やエンジンやトランスミッションの研究開発(R&D)のエンジニアなどが4分の3を占めており、残りの4分の1が工場の従業員となる。

■年間1億ユーロのコスト削減効果

今回の人員削減によるコスト削減効果は年間1億ユーロ(約147億円)に上る。人員削減の費用は1億3000万ユーロ(約191億円)と見込んでおり、このうちの大半を今年の第4四半期(10~12月)決算に計上する方針だ。

同社で自動車技術部門の最高経営責任者(CEO)を務めるマティアス・ツィンク氏は「技術的なリーダーであるだけでは不十分だ。電動化に全力で取り組むためには競争力のあるコスト構造を持つ必要がある」と語った。

同社は2020年9月にも2022年末までに4400人の人員削減を行うと発表。その際にはドイツ国内の工場2カ所を閉鎖するとしていた。

2022/11/10

 

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