韓国のSKグループ傘下の電池メーカーのSKオン(SK On)は24日、同グループ傘下の電気自動車(EV)向け充電機メーカーであるSKシグネット(SK Signet)と協業することで合意したと発表した。充電機による電池性能の診断システムを共同で開発し運用する。


■残り寿命をスマホなどで表示

SKシグネットが急速充電中に車載電池のデータを収集できる充電機を開発し、SKオンが収集されたデータを計測して分析し、電池の状態や残り寿命などの情報を充電機のスクリーンやスマートフォンアプリなどに表示するシステムを開発する。診断に必要な時間は出力50キロワットの充電機の場合で30分となる見込み。より出力の大きい充電機では診断に必要な時間も短縮させていくとしている。

■電池の残存価値を試算するシステムも共同開発

SKシグネットを同システムに対応する急速充電機を来年中に生産して導入する方針だ。まずは電池の残り寿命を表示できる機能を来年中に実装させる。さらに電池の残存価値を試算する機能についても来年中にSKオンとの共同開発を開始する。

■テキサス州で充電機の新工場

SKシグネットはEV充電機市場で世界2位の大手で、米国の超急速充電機市場では50%以上のシェアを誇る。今月14日には米テキサス州プラノで新工場を設置すると発表。新工場の年産能力は1万基で、出力350キロワットの超急速充電機も製造する。2023年7月にフル稼働となる予定で、新規雇用創出は2026年までに183人としている。

2022/11/28

 

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