自動車部品大手の米テネコ(Tenneco)は28日、新興EV(電気自動車)メーカーの米リヴィアン・オートモーティブ(Rivian Automotive)の電動ピックアップトラック「R1T」とスポーツタイプ多目的車(SUV)「R1S」向けに、電子制御サスペンションの「Monroe Intelligent Suspension」と防振材ソリューションの「Clevite Elastomers」を供給すると発表した。


■車両の軽量化と航続距離の延長に寄与

Monroe Intelligent Suspensionの製品ポートフォリオの一部であるセミアクティブサスペンション技術「CVSA2/キネティックH2」は、リヴィアンの「スケートボード」プラットフォーム(車台)に組み込まれる予定。これにより連続制御ダンピングと油圧式ロール制御が可能になる。

また、従来のスタビライザーが不要になるため車両の軽量化につながるほか、片輪の外乱を遮断することで路面への接地性が向上。さらに、キネティックの「interlinkage」コンセプトにより消費電力を抑え、EVの航続距離の延長に寄与するとしている。

■NVHを大幅に低減

R1TとR1SにはClevite Elastomersのフロントサスペンションブッシュやリアサスペンションブッシュ、トップマウントなどの部品が採用される。これらの部品により、騒音・振動・ハーシュネス(NVH)が大幅に低減するという。

2022/11/30

 

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