フィンランドの完成車受託生産会社のヴァルメト・オートモーティブ(Valmet Automotive)は11月30日、オランダのライトイヤー(Lightyear)の電気自動車(EV)「ライトイヤー・ゼロ(Lightyear 0)」の受託生産を開始したと発表した。

ヴァルメトはフィンランド西部ウーシカウプンキ(Uusikaupunki)の工場でライトイヤー・ゼロの生産を開始した。ライトイヤー・ゼロは太陽光発電機能を備えた初の量産EVとされる。両社は昨年7月に生産委託で合意したが、その際にはモデル名を「ライトイヤー・ワン」としていた。

■太陽光発電だけで最長70キロの走行可能

ライトイヤー・ゼロは60キロワット時(kWh)の電池パックを搭載しており、航続距離はWLTP(国際調和排出ガス・燃費試験法)サイクルで625キロメートル。太陽光発電だけでも1日分で最長70キロメートルの走行が可能とされる。

ライトイヤーは2016年、世界的なソーラーカーレースである「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」で優勝したオランダのソーラー・チーム・アイントホーフェン(Solar Team Eindhoven)の出身者が設立。投資家から2000万ユーロ(約28億7000万円)以上の資金を調達してオランダ南部ヘルモントに自社の製造施設を開設し、試作車を開発していた。

2022/12/1

 

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