米フォード・モーターは1日、英イングランド北部ヘイルウッド(Halewood))にある変速機工場で電気自動車(EV)部品を生産するため、1億2500万ポンド(約207億円)を追加投資すると発表した。同工場では昨年10月にもEV部品生産への改修のために2億3000万ポンド(約381億円)を投資するとしていた。


■生産能力を70%増強

電動パワーユニット(動力装置)の生産能力を昨年10月発表時に予定していた年間25万ユニットから70%増の42万ユニットへと引き上げる。電動パワーユニットはモーターとギアボックスで構成され、2024年中に製造が始まる予定。同工場で生産した電動パワーユニットは「E―トランジット・カスタム」や「E―トルネオ・カスタム」、「トランジット・クーリエ」、「プーマ」などに搭載される。今回の追加投資により、500人の雇用が維持されるとした。

また、エセックス州ダントン(Dunton)にある電動パワートレインの開発センターには2400万(約40億円)ポンドを投資する。

■欧州では26年に60万台のEV販売を計画

フォードは2026年までに欧州で60万台のEVを販売する計画となっており、このうちの約7割に同工場から供給する電動パワーユニットが搭載される見通しだ。フォードは昨年2月、欧州で販売する乗用車を2030年までにすべてEVとする計画を発表。バンなどの小型商用車(LCV)についても2035年までにすべてEVとすることを目指している。

2022/12/02

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する