米ゼネラル・モーターズ(GM)のカナダ子会社、GMカナダは5日、同国オンタリオ州インガソールにあるCAMI工場で電気自動車(EV)のバンの生産を開始したと発表した。今年5月に同工場の改修を始めてから7カ月でEV工場への転換に成功したとしている。ラインオフ式典にはカナダのトルドー首相も出席した。


■23年中に「Zevo400」の生産も開始

同日に商用EVブランドであるブライトドロップ(Brightdrop)のEVバン「Zevo600」の生産を開始した。2023年の後半からは「Zevo400」の生産も始まる予定だ。同工場のZevoシリーズの生産台数は2025年までに年間5万台に達するとしている。

■開発期間は2年未満

Zevo600の航続距離は250マイル(約402キロメートル)。定格車両総重量(GVWR)は9900ポンド(4491キログラム)で、カーゴスペースの容積は600立方フィート(1万6990リットル)となっている。コンセプトの策定から量産開始まで2年未満で進行しており、GM史上最短での商品化を実現したとしている。

■予約受注は2.5万台

ブライトドロップはまた、同日に物流大手のDHLエクスプレス・カナダが米国外では初の顧客として加わったと表明。米国では小売大手のウォルマートやレンタカーのハーツ、携帯電話サービスのベライゾンなど30社以上を顧客に持ち、すでに予約受注台数は2万5000台に達したとしている。

2022/12/06

 

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