現代自動車の米国法人は8日、韓国のSKグループ傘下の電池メーカーであるSKオン(SK On)と米国で合弁会社を設立すると発表した。米ジョージア州で電気自動車(EV)向け電池セルを製造する新工場を建設する。


■投資額は40億~50億ドルも生産能力は非公表

合弁会社は同州北部バートウ(Bartow)郡のバートウセンター(Bartow Centre)で新工場を建設する。2025年中の操業開始を目指している。投資額は40~50億米ドルで、新規雇用創出は3500人以上と見積もっている。ただし、合弁会社への出資比率や生産能力については言及しなかった。現代自はSKオンとの覚書(MOU)は先ごろ交わしたが「合弁事業の詳細については協議中」と説明している。

現代自は11月29日にSKオンから北米でEV用電池を調達する覚書を交わしたと発表したばかり。だが、その際には両社による合弁工場などへの言及は行わず、詳細については後日に公表するとしていた。

■現代自はLGESとも合弁を検討中

現代自は今年10月にジョージア州東南部のブライアン郡サバンナでEVと電池を製造する新工場を起工。2025年の上半期(1~6月)に商業生産を開始し、年産能力は30万台とされた。現代自をめぐっては11月28日にもLG化学傘下のLGエナジーソリューション(LGES)とも米国で合弁会社を設立することを検討していると報じられている。

SKオンはすでにジョージア州コマースでも自社単独の電池セル工場を建設中で、フォルクスワーゲン(VW)のテネシー州チャタヌーガ工場に供給する予定であるほか、今年7月にはフォード・モーターとの合弁会社であるブルーオーバルSKも設立。ブルーオーバルSKはテネシー州に1カ所、ケンタッキー州に2カ所の工場を開設することになっている。

2022/12/09

 

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