スイスの新興企業のLOXOはこのほど、同社が開発したラストマイル配送向けの自動運転EV(電気自動車)「LOXO」を発表した。2023年春にスイスで先行販売を開始し、同国のほか、ドイツや英国などでの公道走行を目指す。自動運転のラストマイル配送車の商用化はスイス国内初としており、欧州でも初になると推測している。


LOXOは2021年の設立で、スイスの首都ベルンに本社を置く。同社はLOXO車について、「電気駆動装置や最適な充電能力、自律的な無人運転モードを備えており、効率的で柔軟性の高い配達が可能になる」と説明。利益率の低さや配送コストの高さ、ドライバー不足など、ラストマイル配送分野にかかわる諸問題を同モデルが解決できるとした。

■回転式センサーは搭載せず

同社によれば、LOXO車は世界で初めて回転式のセンサーを搭載していない自動運転車両になるという。同モデルはレーダーやライダー(Lidar、レーザー光線を使った距離計測技術)、ソナー、カメラ、アルゴリズムを独自に組み合わせて搭載し、人とモノを360度視野で検出することが可能。危険な兆候があれば緊急停止するほか、すべての走行は訓練を受けたスタッフが監視しており、必要な場合はスタッフが運転に介入するとしている。

2022/12/12

 

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