三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は15日、サウジアラビアで初となる小型トラック「キャンター」の ノックダウン(KD)生産を開始したと発表した。現地での組み立て生産は、販売会社のジュファリ・コマーシャル・ビークルズが運営する工場で行われる。

サウジアラビアでのKD生産は、車両総重量(GVW)6.5トンの小型トラック「キャンター」のFE84の4型式と、GVW7.2トンのFE85の3型式を対象に開始。「4D33」エンジンを搭載する同車両は、食品や日用品の物流など、多岐にわたる産業や用途で活用されている。

■川崎製作所からKD部品を輸入

キャンターのKD部品は、MFTBCの川崎製作所からサウジアラビアに輸出する。同国第2位の都市ジェッダに所在するジュファリ・コマーシャル・ビークルズとダイムラートラックの合弁会社であるNAIの工場に出荷。同工場では、高い品質が求められるメルセデス・ベンツブランドのトラックの組み立てを約半世紀前に開始している。

小型トラックのほか、中・大型トラック、小型バスを含むFUSOのラインアップを導入しているサウジアラビアは、中東地域ではアラブ首長国連邦(UAE)に次ぐ市場規模を持つ。

2022/12/16

 

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