米ミシガン州経済開発公社(MEDC)はこのほど、自動車部品大手の米リア・コーポレーションが同州内で最大500人の増員を行うと発表した。州内の3カ所の工場で電気自動車(EV)関連部品を製造するための措置とされる。

総投資額は1億1250万米ドルで、MEDCは450万米ドル相当のインセンティブを提供する。

インディペンデンス・タウンシップにある既存工場では改修を行ったうえで2024年の前半から電池遮断ユニット(BDU)を製造する。BDUは電池パックとモーターなどの各種システムの間に置かれる部品で、熱を制御したり、回路を保護する機能を担う。特に電池パックから瞬時に大量の電力を流す必要がある大型のEVで重要な部品とされる。

トラバース市の既存工場についても拡張したうえで電池パック部品を製造する。スターリングハイツ工場では樹脂部品の生産能力を増強する。

■GMのアルティウム車台に供給か

リアは今年10月にゼネラル・モーターズ(GM)からBDUを受注したと発表。同BDUはGMのEV用プラットフォーム(車台)の「アルティウムEVプラットフォーム」を共用するフルサイズのSUV(スポーツタイプ多目的車)やピックアップトラックに2030年まで搭載されると説明。その際には新工場を建設する方針を示していたが、立地については言及していなかった。

2022/12/19

 

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