カナダのトロントに本社を置く自動車用プラスチック部品製造・加工メーカーのABCテクノロジーズ・ホールディングスは22日、カナダの同業であるWMGテクノロジーズ(WMGT)を買収すると発表した。創業家のBierer家から買収する。


買収額は1億6500万米ドルで、買収から24カ月以内にWMGTの利益が一定額を超過した場合にはABCがBierer家へ買収額に上乗せした分を支払うことになっている。買収手続きはABCの2023年度第3四半期(2023年1~3月)中に完了する見通しだ。主要顧客の了承を得るほか、カナダとメキシコの競争当局からの承認を得るとしている。

■WMGTの売上高は2.7億ドル

WMGTは1972年の設立で、オンタリオ州ウィンザーに本社を置く。外装部品に強みを持つティア1~2の部品メーカーで、2022年度(4月期末)の売上高は2億7000万米ドルだった。

ABCは今年1月にもドイツの同業カール・エツェル(Karl Etzel)をシュールレ家から買収すると発表するなど、ファミリービジネスの取り込みに注力している。カール・エツェルはドイツの高級車メーカー向けの樹脂成形部品を主力製品としている。

2022/12/23

 

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