AGC(旧・旭硝子)は23日、中国子会社の艾杰旭特種玻璃(大連)の持ち分すべてを中国のガラス大手の上海耀皮玻璃集団(SYPグループ)に譲渡すると発表した。譲渡価額は3億500万元(約58億円)で、2023年4月3日に譲渡を実施する予定。


AGCは昨年2月に発表した中期経営計画のなかで建築用・産業用ガラス事業の収益性と資産効率の改善をグループ経営上の重点課題として取り上げ、さまざまな施策に取り組んでいる。艾杰旭特種玻璃(大連)の譲渡もその取り組みの一環。建築用・自動車用・産業用ガラスの製造と販売を手掛ける同社を、強い販売力と確固たる事業基盤を持つSYPグループに譲渡することで、さらなる事業の発展につながると判断したとしている。

■新エネ車のフロントガラスに強み

SYPグループによると、艾杰旭特種玻璃(大連)は先進的なオンラインコーティング技術を持ち、自動車用の「Low―E」ガラスは、新エネルギー車(NEV)のフロントガラスなどの材料として最適とされる。

2022/12/26

 

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