商用車大手の米パッカー(PACCAR)が24日発表した2022年第4四半期(10~12月)決算は、売上高が前年同期比21.5%増の81億3000万米ドル、純利益が77.6%増の9億2130万米ドルだった。22年通期の売上高は前年比22.5%増の288億1970万米ドル、純利益は61.4%増の30億1160万米ドル。22年第4四半期、通期ともに、売上高と純利益が過去最高を記録した。


電子商取引の浸透と物流網の強化により、長距離トラックの需要が高まっていることが背景にある。主要顧客の老朽化したトラックの買い替え需要も好業績を後押しした。

■22年の世界販売台数14.3%増

22年の世界販売台数(納車ベース)は10~12月期が8.4%増の5万1600台、22年通年が14.3%増の18万5900台だった。

■傘下ブランドの大型トラック販売が好調

同社によれば、「クラス8」の大型トラックの米国とカナダでの22年の販売台数(小売りベース)は28万3500台で、このうち傘下のケンワース、ピータービルトの市場シェアは29.8%に上昇した。パッカーは23年の米国とカナダでのクラス8の大型トラック販売台数が27万~31万台の範囲内になると予想している。

また、22年は欧州のトラック需要も堅調で、傘下のDAFブランドが16トン以上の大型トラック市場に占める割合は前年の15.9%から17.3%に上昇したという。同社は欧州の16トン以上のトラック販売台数についても27万~31万台の範囲内になると予想している。

2023/01/26

 

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