欧米ステランティスは25日、ベンチャーキャピタル(VC)子会社のステランティス・ベンチャーズを通じて3次元グラフェン技術などを開発する新興企業の米ライテンに出資したと発表した。ステランティスとライテンは今後、3次元グラフェン技術を用いてリチウム硫黄電池を共同で開発するほか、自動車の軽量化などにも応用していく方針だ。

■エネルギー密度は2倍

リチウム硫黄電池はニッケルやコバルト、マンガンを使用せずに製造することが可能で、原材料は北米または欧州で調達することが可能。エネルギー密度は従来のリチウムイオン電池の2倍となる一方、製造時の二酸化炭素(CO2)排出量は60%少ないとされる。また、固体電池と比較しても製造時のCO2排出量は40%少ないという。

ライテンは2015年の設立でシリコンバレーに14万5000平方フィート(約1万3470平方メートル)のキャンパスを保有している。

2023/5/26

 

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