中国の再生可能エネルギー大手、遠景科技集団(エンビジョングループ)傘下の日本の車載電池メーカーであるエンビジョンAESCは7日、米サウスカロライナ州フローレンス郡にあるテクノロジー&コマースパーク内で電気自動車(EV)向け電池セルを製造する新工場を起工したと発表した。同州スパータンバーグにあるBMWの工場に電池を供給する。

■年産能力は30GWh、1170人の雇用創出

新工場への投資額は8億1000万米ドルで、2026年中に稼動を開始させる予定だ。敷地面積は150万平方フィート(約13万9400平方メートル)。年産能力は30ギガワット時(GWh)で、フル稼働時の新規雇用創出は1170人とされる。

エンビジョンAESCはテネシー州に工場を保有しており、ケンタッキー州でも工場を建設中の状態にある。今回のサウスカロライナ州の新工場を合わせた生産能力の合計は将来的に70GWhに達する見通しだ。

エンビジョンAESCがBMW向けに製造する新開発の電池セルは従来比でエネルギー密度が20%以上、充電速度が最大30%、航続距離が最大30%改善するとされる。

2023/6/8

 

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