自動運転セキュリティーとMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)ソリューションを手掛ける韓国のアウトクリプト(AUTOCRYPT)は13日、独アーヘン工科大学と共同開発した「AutoCrypt Security Fuzzer for HIL」を発表した。


HIL(Hardware-in-the-Loop)シミュレーション環境向けファジングテストソリューションの開発は世界初という。HILは、実際の車両と同じ車両アーキテクチャーの仮想シミュレーション環境を構築し、車載システム制御や運用などを事前に検証できるテストプラットフォーム。車載システムが複雑になるにつれ、搭載される半導体の数も増え、車両1台に1000個ほどの半導体が搭載されることもある。

このような状況のなか、実走行の前に仮想環境でシステムやECU(電子制御ユニットに対する事前検証を行うことでテストの複雑性とコストを大幅に軽減できる対策としてHILテストの重要性が高まっているという。

同社が今回開発したAutoCrypt Security Fuzzer for HILは車載ソフトウエア専用ファジングテストツールの「AutoCrypt Security Fuzzer」のアドオン製品で、HILシミュレーション環境で活用でき、仮想環境でリアルタイムに動作するECUと車両アーキテクチャー全体に対しファジングを行い、各種バグや脆弱性を検知・報告する機能を提供する。

2023/07/14

 

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