スウェーデンの商用車大手ボルボが19日発表した2023年第2四半期(4~6月)決算は、売上高が前年同期比18%増の1408億2100万スウェーデンクローナ(約1兆9100億円)、純利益が2.8%増の108億1900万スウェーデンクローナ(約1467億円)だった。調整後の営業利益は58.1%増の217億3200万スウェーデンクローナ(約2948億円)で市場予想を上回った。製品価格の引き上げが大幅増益につながった。ロイター通信が伝えた。


ルンドステッド最高経営責任者(CEO)は「コスト増とサプライチェーン(供給網)の混乱を管理しながら利益率を改善することに成功した」と述べている。

■受注台数は9.5%減

4~6月期のトラックの受注台数は4万8308台で、前年同期比で9.5%減少した。これについて同CEOは、同社が過剰な注文を引き受けなかったことと、買い手側の景気動向に対する警戒感が影響したと説明した。トラックメーカー各社はここ数年、主要部品が世界的に不足するなか、リードタイムが長くなりすぎることを回避するために受注を抑えている。同社の4~6月期のトラック納車台数は4.9%増の6万3842台となっている。

■欧州・北米の大型トラック市場の予想を上方修正

ボルボはまた、古い車両が新車に置き換わり続けていると指摘し、欧州と北米の業界全体の大型トラック販売台数の予想をそれぞれ32万台から33万台に上方修正している。

2023/07/21

 

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