ベトナムの複合企業ビングループ(Vingroup)傘下の自動車メーカー、ビンファスト(Vinfast)は28日、米ノースカロライナ(NC)州で電気自動車(EV)を生産する新工場の起工式を開催した。同社にとって北米で初の生産拠点となる。

■1期分の投資額は20億ドル

新工場は同州チャタム(Chatham)郡のトライアングル・イノベーション・ポイント地区に建設される。投資額は第1期分だけで最大20億米ドルに上る。敷地面積は1800エーカー(約728万5000平方メートル)で、生産能力は年間15万台。

2025年中の開所を予定しており、まずは7人乗りのスポーツタイプ多目的車(SUV)の「VF9」と5人乗りのSUVである「VF8」、Cセグメントのクロスオーバー車の「VF7」を生産する。

新工場はボディ製造工程とプレス工程、最終組立ライン、塗装工程、エネルギーセンターの5エリアで構成される。将来的な拡張も想定しているという。

■雇用創出は「数千人」

新規雇用創出については数千人としており、具体的な数値は示さなかった。ただ、NC州政府は昨年3月にビンファストが投資計画を発表した際にビンファストは同工場で7500人の新規雇用を創出するとの見通しを示していた。

また、昨年3月の時点では、新工場は乗用車とバスのEVを生産するエリア、電池を製造するエリア、サプライヤー各社が入居するエリアで構成されるとしていたが、今回の発表では乗用車の生産エリアだけの言及にとどまっている。

2023/7/31

 

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