物流大手のヤマトホールディングスは7日、インド子会社のヤマトロジスティクスインド(YLI)がインド北部のハリヤナ州マネサール、南部のカルナタカ州ベンガルール(バンガロール)、西部のグジャラート州アーメダバード地域にロジスティクスセンターを開設したと発表した。インド国内にロジスティクスセンターを開設するのはヤマトグループとして初。7月25日から順次稼働を開始したとしている。


インドでは完成車や部品の製造量を拡大しており、近年では国内販売だけでなく、アフリカや中近東などへの輸出も増加しているため、今回のロジスティクスセンター設置を決めた。各センターの延床面積はマネサール拠点が1万1500平方メートル、ベンガルール拠点が7000平方メートル、アーメダバード拠点が5700平方メートルとなっている。

■今後はジャストインタイム納品など提供

YLIは2008年の設立で、これまで主に自動車メーカーの工場内などでインハウス・ロジスティクスサービスを提供してきた。今後は3拠点を足場に国内外サプライヤーからの自動車メーカーなどへの部品のジャストインタイム(JIT)納品や、国内外への部品輸送などのサービスを提供していく。

さらに、これらのサービスを効果的に組み合わせてインド国内外を含むサプライチェーン全体を最適化するソリューションを提案し、総ロジスティクスコストの削減や生産効率の向上、環境負荷軽減などを通じて顧客の事業を支援したい意向だ。

2023/08/08

 

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