サウジアラビアのサウジ基礎産業公社(SABIC)は22日、同社の「STAMAX 30YH570」樹脂が、電気自動車(EV)の電池システムを熱暴走から保護する材料として、米国の認証機関アンダーライターズ・ラボラトリーズ(Underwriters Laboratories、UL)からUL認証マークを取得したと発表した。

30%ガラス繊維で強化されたSTAMAX 30YH570樹脂は、電動化・低炭素化の加速を目的に同社が推進する「BLUEHERO」イニシアチブの下で提供される主力製品で、EV用電池システムに使用される材料として、ULによって熱的および機械的特性が認められた。耐火性能に加え、高剛性、高強度、加工容易性を特長としている。

同樹脂はULの熱暴走試験で250キロパスカル(kPa)のボックス内圧力と420度のボックス内温度に耐えることが実証された。この結果は4ミリメートル厚のパネルを用いた3回の反復テストに基づくとされる。

2023/8/23

 

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