日本ゼオンは23日、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を運営する米子会社Zeon Venturesを通じ、リン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池向けの正極材料を開発する米スタートアップ企業のミトラ・ケム(Mitra Chem)に出資したと発表した。出資額は公表していない。今後はミトラ・ケムとの協業の可能性を検討するとしている。

ミトラ・ケムは2021年の設立で、独自の人工知能(AI)アルゴリズムを活用してLFP向けの正極材料を開発している。日本ゼオンは同社が培ってきたバインダー設計技術やリチウムイオン電池の評価・解析技術を駆使し、ミトラ・ケムの正極材料に適した「環境に優しく低コストの電極製造プロセス」を提案するとしている。

■GMが6千万ドルの出資主導

米ゼネラル・モーターズ(GM)は16日にミトラ・ケムに対する総額6000万米ドルの出資を主導すると発表。ただし、GM単独での出資額については言及していなかった。

2023/8/24

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する