電子計測器メーカーのアンリツは10日、スウェーデンのRanLOS、東陽テクニカ、米AeroGT Labsと協業し、コネクテッドカーの普及を促進する5GアンテナOTA(Over-the-Air)測定ソリューションの提供を開始したと発表した。


自動運転やコネクテッドカーの需要増加に伴い、5G(第5世代移動通信システム)の車両搭載が加速しており、ダイナミックでリアルタイムなデータ通信を実現し、高度化する自律型サービスの信頼性要件を満たすうえで、アンテナ性能の向上が技術課題になっている。この課題は、アンテナデザインと車体搭載の最適化により解決できるが、その検証には実環境をエミュレートできる再現性と柔軟性が備わったラボ環境が求められる。

RanLOSのポータブルアンテナ試験システムとアンリツの5Gネットワークシミュレータを組み合わせることにより、この課題に最適なソリューションを提供する。静的な条件下でのスループット性能とアンテナ放射パターンおよびダイナモメータを用いた動的環境下でのスループットの劣化を評価可能で、自動車、ミニバス、自律型輸送車両などのアンテナ特性を定量化。既存のEMCチャンバーにシームレスに統合でき、導入コストを大幅に抑制するとしている。

同ソリューションのシステムインテグレーションは、東陽テクニカおよび同社の関連企業のAeroGT Labsが提供する。

2023/11/13

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する