韓国のLG電子の傘下で自動車用ライトを製造するオーストリア企業のZKWグループは1日、メキシコ中部のグアナファト州シラオ(Silao)にあるZKWメキシコの既存工場に1億ユーロ(約159億円)の追加投資を行うと発表した。同工場は2016年の開所で昨年8月にも拡張されており、今回が3度目の追加投資となる。

■年産能力はヘッドランプ120万個増

今回の追加投資により敷地面積が1万5700平方メートル、生産スペースの床面積が7000平方メートル拡張される。ヘッドランプの生産能力を年間120万個引き上げる。新規雇用創出は2025年までに1100人となる見込みで、その後も増員することで2000人の増加となる可能性がある。

同工場の現在の従業員数は1658人で、BMWやフォード・モーター、ゼネラル・モーターズ(GM)、メルセデス・ベンツ、日産自動車、フォルクスワーゲン(VW)、ボルボ・カーズなどの自動車メーカー向けにヘッドライトなどを製造している。

■25年からVWとGM向け新製品の生産開始

2025年から新たにVWとGM向けにヘッドライトとセンターランプの生産を開始することが決まったために今回の追加投資が必要と判断した。同工場の年産能力と従業員数は2026年までに450万個と最大4000人に達すると見込んでいる。

2023/12/4

 

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