車載ソフトウエア開発の米セレンス(Cerence)は21日、半導体大手の米エヌビディア(NVIDIA)の技術を活用した先駆的な自動車向けの大規模言語モデル「CaLLM(Cerence Automotive Large Language Model)」を発表した。


■市場投入までの時間を短縮

CaLLMは、エヌビディアのシステム・オン・チップ(SоC)技術「NVIDIA DRIVE」のプラットフォーム上で動作するセレンスの次世代車載コンピューティングプラットフォーム。セレンスはエヌビディアとのコラボレーションにより、既存の組み込みシステムと新生成AI(人工知能)ドメインをクラウドで統合し、新しいユーザーエクスペリエンスを展開できるようにすることで市場投入までの時間を短縮する。また、車内インテリジェント機能を求めるドライバーへの迅速な対応など、自動車メーカーの主要な課題を解決するとしている。

CaLLMは自動車に特化した独自のインテリジェンスを備え、セレンスの広範な自動車に関する専門知識と、数十億のトークン(プログラムのソースコードの内容を、それぞれが意味を持つ最小単位に分けたもの)を含み、ファインチューニングしながら増加し続ける自動車データセットを活用して、一般的な知識を持つ大規模言語モデルを上回る統合された車内ユーザーエクスペリエンスを提供。自動車の機能、特長、要件を的確にサポートし、トレーニング、ファインチューニングおよび個別のアプリケーションによって自動車メーカー向けに高度なカスタマイズが可能という。

2023/12/25

 

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