サンデンは12月28日、米テキサス州ワイリーに本拠を置くグループ会社のサンデンインターナショナル(USA)が生産体制を拡充するため、北米エリアでは同社初となる電気自動車(EV)向け電動コンプレッサーの生産ラインを本格稼働させたと発表した。これによりサンデンは自動車業界の電動化シフトの加速に併せ、日本・中国・欧州・北米と4極生産体制を実現。顧客の近くで製品を生産し、供給することが可能になった。


■米の年産能力60万台

サンデンインターナショナル(USA)はグループ初の海外の生産工場として1974年に稼働を開始しており、今回の稼働はEV向け製品の生産開始という大きな転換点になる。同社の電動コンプレッサーの年産能力は60万台で、グループの年産能力は300万台に達する。今後は各地域で生産性改善を進め、ノウハウを他の生産拠点に水平展開することで、グローバルでのさらなる生産能力向上に努めていくという。

サンデンは電動コンプレッサーを含むEV向けの熱マネジメント製品の拡大を目指している。

2024/01/04

 

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