中国の半導体サプライヤーの納芯微電子(NOVOSENSE、本社:江蘇省蘇州市)は22日、車載電子部品評議会(AEC)にAECコンポーネント技術委員会のメンバーとして正式加盟したと発表した。


AECはもともと、自動車とその部品の世界共通の資格・品質基準システム確立を目的に、米クライスラー(現ステランティス)、米フォード・モーター、米ゼネラル・モーターズ(GM)の3社が1990年代に設立。AECが策定した「AEC―Q100」規格は、現在では業界の権威ある車載向け半導体チップ試験規格となっており、AECは数十社の自動車メーカーと部品サプライヤーが参加する業界組織に成長した。

AECが率いるコンポーネント技術委員会は信頼性が高く高品質な車載向け電子部品の規格づくりに重点を置き、業界全体の持続可能な発展に向けたベンチマークを設定している。

■2016年に最初の車載向けチップ発売

納芯微電子は2016年に最初の車載向けチップを発売。設計、検証、量産の全プロセスにAEC規格を導入し、21年には第三者検査機関である独テュフ・ラインランド(TUV Rheinland)の機能安全マネジメントシステム「ISO 26262」の最高レベル「ASIL―D認証」を取得。23年には認証・試験機関であるドイツ電気技術者協会(VDE)の「プレミアムクオリティー賞」を受賞している。

2024/01/23

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する