豊田合成(本社:愛知県清須市)は26日、重点市場である北米での自動車用内外装部品の販売拡大に対応するため、米子会社のTGミズーリ(TGMO)とTGケンタッキー(TGKY)の生産能力を強化すると発表した。自動車メーカーが今後投入する電気自動車(EV)など多種多様なクルマの進展を見据え、車両のフロント・リア部を構成する各種大型塗装品などで幅広いバリエーションの製品を供給できる体制を整備する。

TGMOには2100万ドルを投資。内外装部品とセーフティーシステム製品を生産するミズーリ州ペリビルの本社工場の建屋の面積を約12万平方メートルから約12万3000平方メートルに拡張し、内外装部品を生産するインディアナ州ニューアルバニーの工場の設備を増設する。

TGKYには3890万米ドルを投じ、内外装部品と機能部品を生産するケンタッキー州レバノン工場の建屋の面積を約5万8000平方メートルから約6万6000平方メートルに拡張する。

■電動大型成形機や高効率な塗装設備など導入

工場の建屋を拡張し、省エネ効果の高い電動大型成形機や高効率な塗装設備などを導入。製品の組付け・搬送の自動化や生産工程を一元管理するIoT(モノのインターネット)システムなど、最新の生産技術を盛り込むとともに、工場内の生産レイアウトを最適化し、生産性の向上を図る。

2024/1/29

 

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