韓国のLGグループ傘下の電子部品メーカー、LGイノテック(LG Innotek)は26日、先進運転支援システム(ADAS)用カメラにヒーターを搭載した「高性能ヒーティングカメラモジュール」を開発したと発表した。2027年中の量産開始を目指すとしている。


極寒期はADAS用の車載カメラのレンズに霜が降りたり雪が付着したりすることで、車両周辺の障害物が検知されず、大きな事故につながる可能性がある。LGイノテックが開発した高性能ヒーティングカメラモジュールは、レンズの下部をヒーターで直接加熱し、極寒期にも少ない電力(最大4ワット)で雪や霜を取り除くことができる。

■凍りついたレンズの解像度を4分で回復

氷点下18度の極低温環境で実験を行った結果、同社の高性能ヒーティングカメラモジュールを使用した場合、凍りついたレンズの解像度がわずか4分で常温環境と同じレベルに回復したという。

同カメラモジュールは高効率のPTC(Positive Temperature Coefficient)素材が採用されていることが特長。PTC素材は、温度が一定水準以上に上昇すると、自ら電流の量を減らして適正温度を保つ。

2024/2/27

 

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