中国の浙江吉利控股集団の傘下にあるスウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カー・グループ(ボルボ・カーズ)は12日、電池向けソフトウエアを開発する英Breathe Battery Technologiesと資本提携したと発表した。これにより、次世代の電気自動車(EV)で使用される特許取得済みのBreatheのアルゴリズム対応充電ソフトウエアの最新バージョンを利用できる最初の自動車メーカーになったとしている。

ボルボ・カーズが自社開発した電池管理プラットフォームにBreatheのソフトウエアを統合。充電技術の性能を最適化し、向上させることで、ボルボ・カーズのEVのユーザーに充電時間のさらなる短縮とより充実した運転・充電体験を提供することが可能になるという。

■新世代のEVに新充電技術導入

ボルボ・カーズは新充電技術を新世代のEVに導入する予定。これにより、エネルギー密度と航続距離を維持したまま、ボルボのEVに搭載された電池を容量10%から80%まで充電するのにかかる時間を30%短縮できると見込んでいる。充電時間の改善効果は、電池の健康状態に影響を与えることなく、電池ライフサイクル全体を通じて持続されるという。

Breatheとの資本提携は、同社の主力製品である「Breathe Charge」の調達契約の結果で、ボルボ・カーズのコーポレート・ベンチャー・キャピタル部門であるボルボ・カーズ・テック・ファンドによる最新の出資となる。出資額や出資比率は公表していない。

2024/3/13

 

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