自動車部品大手の米ボルグワーナー(本社:ミシガン州アーバンヒルズ)はこのほど、中国の新興EV(電気自動車)メーカーである広州小鵬汽車(XPENG、シャオペン、本社:広東省広州市)の新型SUV(スポーツタイプ多目的車)向けに高電圧ヘアピン(HVH)電動モーターを供給する契約を締結したと発表した。
ボルグワーナーの電動モーターは小鵬汽車が発売予定の2モデルのSUVに搭載される。今回の契約には、ボルグワーナーの先進的な油冷式800ボルト(V)電動モーターシステムが含まれ、各車両向けにカスタマイズされたステーターとローター・コンポーネントにより構成。生産開始は2025年を予定している。
ボルグワーナーの電動モーターの「HVH220」は特許取得済み高電圧ヘアピン巻線技術を採用しており、800Vの電動システムに適合。モーターのステーター外径は220mmで、永久磁石ローターと独自のステーター絶縁強化技術を組み合わせており、耐久性と信頼性を確保した。最高出力は300キロワット(kW)、最高回転数は1万8000rpmで、ピーク効率は97%を超える。
同社は2月、小鵬汽車の多目的車(MPV)「X9」と次期セダン向けの電動モーターのローターとステーターの生産を1月から開始したと発表していた。
2024/5/8