中国の新興EV(電気自動車)メーカーである上海蔚来汽車(NIO)は13日、同社として第4世代となる電池交換ステーションを国内の2カ所で初めて稼働させたと発表した。第3世代機より交換に必要な時間を22%短縮し、144秒で交換できるようになったほか、NIOと同社の低価格ブランド「楽道(Onvo、オンボ)」に加えて提携先となった他社ブランドのEVの一部でも電池交換を受けられるとしている。

第4世代機は広東省広州市茘湾区と上海西安高速道路(G40線)の安徽省内にある羅集(Luoji)サービスエリアに設置された。23台分の電池パックを格納することが可能で1日に最大480分の交換を行うことが可能とされる。

■超広角ライダーやエヌビディア製半導体を搭載

第4世代機は6個の超広角ライダー(Lidar、レーザー光線を使った距離計測技術)と4個のエヌビディア製半導体「「Orin X(オーリンX)」」を搭載。演算性能は1016TOPS(毎秒1016兆回)に達したとされる。ドライバーはディスプレーを1度タップするだけで自動的に電池の交換を受けることが可能という。

同社は6月13日時点で中国国内の2432カ所に電池交換ステーションを設置したとしている。

2024/6/17

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する