車載半導体大手の独インフィニオン・テクノロジーズは8日、マレーシア北西部クダ州クリムに建設した200mm(8インチ)の炭化ケイ素(SiC)パワー半導体工場の第1フェーズを正式に開所したと発表した。
同社は昨年8月、マレーシアにSiCパワー半導体工場を建設する計画を明らかにしていた。20億ユーロ(約3230億円)を投資する新工場の第1フェーズはSiCパワー半導体の製造に重点を置き、窒化ガリウム(GaN)エピタキシーの生産工程を含む予定。
SiC半導体は電気をより効率的にスイッチングし、より小型の設計が可能であるため、電気自動車(EV)のほか、急速充電ステーション、鉄道、再生可能エネルギーシステム、人工知能(AI)データセンターなどの効率を高める。
■最大8000億円超を投資、世界最大の200mm・SiCパワー半導体工場に
第1フェーズでは900人の高付加価値雇用が創出される。第2フェーズでは最大50億ユーロ(約8070億円)を投資し、世界最大かつ最も効率的な200mmのSiCパワー半導体工場が建設される。両フェーズを合わせたプロジェクト全体では最大4000人の雇用が創出される見通し。
2024/08/14