商用車向けエンジン大手の米カミンズは12日、ニューヨーク州ジェームズタウンのエンジン工場で天然ガスエンジン「X15N」のフル生産を開始したと発表した。
X15Nはライン運搬や職業用など、さまざまなヘビーデューティー用途に対応できる柔軟性を備えた設計の15リットルの天然ガスエンジン。米環境保護局(EPA)と米カリフォルニア州大気資源委員会(CARB)の窒素酸化物(NOx)規制を満たし、同様の定格とデューティーサイクルを持つカミンズの12リットルの天然ガスエンジンと比較して燃費性能が最大10%向上している。
カミンズのXシリーズは「HELM(Higher Efficiency Lower Emissions Multiple Fuels)」戦略に基づき、天然ガスやディーゼル、水素を含む複数の燃料タイプを含むグローバルエンジンプラットフォームを採用。可能な限りヘッドガスケットの下で共通のコンポーネントを共有している。
X15Nはカミンズのクリーンフューエルテクノロジー、ドライブトレインおよびブレーキシステムのドライブアクスルとステアアクスル、イートンカミンズエンデュラント「HD―N」トランスミッションなどと組み合わせることで、排出ガスをさらに改善できるという。
2024/09/17