車載電池メーカー大手の寧徳時代新能源科技(CATL)は18日、独ハノーバーで開催中の商用車の国際展示会「IAAトランスポーテーション」で、商用車向けの新型電池「TECTRANS」を発表した。
TECTRANSはエネルギー密度と高速充電機能、耐久性の向上を実現したとしている。商用EV(電気自動車)の運行会社に航続距離の延長、ダウンタイムの削減、費用対効果の最適化、全体的な効率の向上を提供するという。
■大型トラック向けに超高速充電版と長寿命版
CATLは大型トラック向けに「TECTRANS―T」の超高速充電版と長寿命版を発表した。
超高速充電版は電池の充放電特性を表すCレート(1Cから始まり数値が大きくなるほど高性能)が「4C」で、15分間で70%までの充電が可能。車両のダウンタイムを最小限に抑え、フリートオペレーターの業務効率を最大化するとした。長寿命版は電池の寿命が最長15年間または走行距離280万キロメートルで、特に港湾業務やバルク輸送のような高頻度かつエネルギー集約的な場面での商業業務に適している。
どちらも最大500キロの航続距離を提供し、短距離の港湾配送から長距離輸送までさまざまな業務ニーズに対応するという。
■長距離バス向けにLFP電池
TECTRANSのバス版は長距離旅客輸送向けで、バス用途で使用されるリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池としては最高の175Wh/Kg(ワット時毎キログラム)のエネルギー密度が特長。コンパクトな設計で長距離走行が可能な上、エネルギー消費量も少ないため、車両レイアウトの柔軟性が向上する。また、高度な熱管理システムは、さまざまな気候にわたって最適な性能を維持し、内部温度のばらつきを50%低減し、過酷な条件下でも長寿命を保証するとしている。
2024/09/20


