遠隔運転によるモビリティサービス運営の独Vayは17日、欧州投資銀行(EIB)から3400万ユーロ(約55億円)の融資を受けることが決まったと発表した。欧州での事業拡大と開発部門の拡充に充当する方針だ。
ロイター通信によると、同社は独ハンブルク市とベルギー国内で遠隔運転システムを利用したレンタカーやカーシェアリングサービスを展開する予定。ベルギーでは現地のカーシェアリングサービス会社のポピー(Poppy)と協業する。
■ラスベガスでは20台を運行
Vayはすでに米ラスベガス市内で同サービスを開始しており、現在は20台の車両を運行している。配車サービス大手の米ウーバー・テクノロジーズのサービスと比較して1回の移動にかかる料金が半分で済むことを強みとしている。ラスベガスでは100台まで運行車両を増やしたい意向だ。
Vayは2018年の設立で独ベルリン市に本社を置く。同社のレンタカーサービスでは、利用者がスマートフォンのアプリを通じて予約すると、指定した場所にオペレーターが遠隔運転する電気自動車(EV)が届けられる。利用者はEVを通常のレンタカーと同様に運転し、好きな場所に乗り捨てることができる。乗り捨てられた車両はVayのオペレーターが遠隔運転で営業拠点に戻すことになる。
同社のテレドライブ(遠隔運転)ステーションでは本物の車両と同様にハンドルやペダルを供えた席があり、オペレーターは車両のカメラから送信された映像を見ながら実車と同様に運転して車両を遠隔操作する。
■商用車への実装でステランティスと協業
同社のThomas von der Ohe最高経営責任者(CEO)は完全自動運転車の実現には相当な時間がかかるため、それまでの間は遠隔運転に大きな商機があると指摘。商用車向けの遠隔運転についてはステランティスと協業しており、プジョーのバンで遠隔運転を実装することを想定しているという。
2024/10/22


