ロシアの完成車受託生産メーカーであるアフトトル(Avtotor)は21日、同国西部の飛び地カリーニングラード州の工場で中国の国有自動車メーカー大手である北京汽車集団(北汽集団)のスポーツタイプ多目的車(SUV)「BJ60」の生産を開始したと発表した。
アフトトルは同工場ですでに「BJ40」を生産しており、BJ60は同工場で生産する2モデル目の北京汽車のオフロードSUVとなる。
BJ60はマイルドHV(ハイブリッド車)で、最高出力10キロワットのモーターを搭載しており、最高出力163馬力の排気量2000ccディーゼルエンジンをアシストする。サイズは全長5040mm、全幅1955mm、全高1925mmで、ホイールベースは2820mmとなっている。
ロシア軍が昨年2月にウクライナへ侵攻するまで、アフトトルはBMWや現代自動車、起亜のほか中国メーカーのモデルも生産していたが、西側諸国による制裁のため生産継続が不可能になった。このため現在では中国の自動車メーカーからの受託生産を増やすことで生き残りを図っている。
2025/1/22