独フォルクスワーゲン(VW)傘下のアウディは27日、次世代のハイブリッドシステム「MHEV plus」を採用した初の内燃エンジンを搭載した新型「A5」と「Q5」を市場に投入していることを明らかにした。MHEV plusは、顧客ニーズの違いにより、米国市場には提供されない。
新型A5とQ5は、内燃エンジン車用の新型プラットフォーム(車台)「プレミアム・プラットフォーム・コンバッション(PPC)」をベースとし、PTG(パワートレインジェネレーター)、BAS(ベルト駆動式オルタネータースターター)、リン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池を採用。48ボルトのマイルドハイブリッドシステムは内燃エンジンをサポートし、炭素排出量を削減するとともに、パフォーマンスと軽快感を同時に向上させるという。
■部分的電動走行で燃費削減
完全に連結または切り離しが可能なPTGは、統合型パワーエレクトロニクスと電動モーターを備えており、部分的な電動走行が可能。これにより燃費が抑えられ、さらにスムーズな運転体験を提供するとしている。
例えばA5の2000cc・TDI(150kW、前輪駆動/quattro四輪駆動)の場合、WLTP(国際調和排出ガス・燃費試験法)サイクルで最大で10g/Km、V6エンジンを搭載の3000cc・TFSI(270kW、quattro四輪駆動)の場合、最大で17g/Kmの燃料節約が見込まれるという。
2025/1/29