いすゞ自動車は12日、米サウスカロライナ(SC)州で新たな生産拠点を立ち上げると発表した。北米市場における商用車の電動化を見据えた車両供給体制の強化を目的とした措置で、2027年中の稼働開始を計画している。
■EVと内燃エンジン車を生産へ
総投資額は約2億8000万ドルと想定しており、年産能力は2030年時点で5万台としている。新拠点では小型トラックのNシリーズと中型トラックのFシリーズを生産する。Nシリーズは電気自動車(EV)とガソリンエンジン車、Fシリーズはディーゼルエンジン車を生産する。
従業員数は2028年の時点で700人以上となる見込み。敷地面積は約75万平方メートルで、建屋面積は約9万3000平方メートルとされる。
■変種変量生産方式を導入
新拠点では、EVと内燃エンジン車の需要変動に対応可能な「変種変量生産方式」を導入する。具体的には、いすゞグループとして初となるコンベアレス・ピットレス式を採用し、柔軟性と拡張性を備えた最先端の生産ラインとなる。また全工程での品質保証体制構築を目的に、検査の自動化による作業ミスの防止、部品のトレーサビリティ、不良品流出防止のための画像検査などを導入する。
同社は1984年に北米市場へ参入し、2023年度は過去最高の4万4000台を販売。今後は北米の商用車市場でも中長期的にEVの需要が増加していくことが想定されることから、EVの生産に必要な部材の現地調達化を進め、北米事業のさらなる拡大を目指す方針だ。
2025/2/13


