印アディティヤ・ビルラ・グループ傘下のアルミニウム圧延大手である米ノベリスは13日、廃車となった車両のアルミニウムを100%の原料としてリサイクルしたアルミコイルを製造したと発表した。車両から車両に100%リサイクルして製造したアルミコイルとしては業界初の取り組みになるとしている。


同社は同アルミコイルを欧州の自動車メーカー向けに供給する方針。最高水準の表面品質と成形性を実現したとしており、主にボディのアウタースキンなどでの採用を想定している。

■リサイクル品はCO2排出量を95%削減

同社によれば、アルミ関連の二酸化炭素(CO2)排出量を削減する方法としてはリサイクルが最も効果的とされる。リサイクル品は新品のアルミ材よりも生産に必要な電力の消費量が少なく、CO2の排出量を約95%削減する効果があるという。

同社はアルミ・スクラップをオートモーティブ・サーキュラリティ・プラットフォーム(ACP)を通じて調達した。ACPは同社とティッセン・クルップ・マテリアルズが主導して組織されたオープン・プラットフォームとされる。

2025/03/17

 

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