自動車部品大手の仏ヴァレオと自動運転車の開発向けシミュレーションとソフトウエアツールのプロバイダーである米アプライド・イントゥーション(Applied Intuition)はこのほど、独ベルリンで開催されたイベントでTech.AD Europe賞を受賞したと発表した。Tech.AD は、一定の条件下でドライバーに代わってシステムが運転を担う「レベル3」以上の自動運転(AD)システムの技術的課題に取り組む世界有数のイベント。


■シミュレーション&テスト部門で受賞

ヴァレオとアプライドは、画期的なLiDAR(レーザー光線を使った距離計測技術)デジタルツイン・プラットフォームによって、Tech.AD Europeの「カテゴリー1(シミュレーション&テスティング)」で受賞した。

ADシステムの高性能なソフトウエアにはAI(人工知能)駆動型ソリューションが不可欠だが、運行設計領域(ODD)が拡大するにつれ、これらのAIアルゴリズムのトレーニング用にますます複雑で多様なデータセットが必要になっているという。この課題に対処するため、ヴァレオとアプライドは、AI駆動型トレーニングを可能にし、先進運転支援システム(ADAS)とADシステムの物体検出、意思決定、全体的な信頼性を向上させるシミュレーション・プラットフォームを開発した。

デジタルツイン技術は、世界中のあらゆる場所や仮想道路に埋め込まれたセンサーの仕様と特性を正確に再現し、広範で多様なシナリオと環境を提供。高度なシミュレーション機能により、自動車メーカーは現実世界の状況と仮想環境をこれまでにない精度でシミュレートし、ADASとADの認識システムをより効率的に開発、テスト、検証するための強力なツールを利用できるようになるとしている。

すでにいくつかのグローバル自動車メーカーが同プラットフォームを利用し、パフォーマンスと可用性を向上させながら、量産対応のADASとAD認識システムを開発しているという。現在は、ヴァレオの第3世代のライダーセンサーである「SCALA 3」のシミュレーションに重点を置いているが、同プラットフォームは今後、ヴァレオの他のセンサーも対象に拡張され、「レベル1」 から「レベル4」までの幅広いADASとADアプリケーションをサポートする予定としている。

2025/03/25

 

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