自動車ルーフシステムと電池システムを製造する独ベバスト(Webasto)は25日、車載電池のリサイクルを手掛けるベンチャー企業のサイリブ(cylib)と協業すると発表した。使用済み電池からリチウムや黒鉛などの重要原材料を効率的に回収する。

サイリブは使用済み電池を収集するほか、ベバストの工場から電池の生産プロセスで生じる廃棄物かからもリサイクルを行う。サイリブは機械的、熱的、湿式冶金的手法を組み合わせた電池リサイクル技術を確立しており、リチウムや黒鉛を含むすべての材料を完全に回収することが可能とされる。また、化学物質の使用を最小限に抑えることで、従来のリサイクル手法よりも二酸化炭素(CO2)の排出量が最大30%削減されるといったメリットもある。

■EUの2030年電池規制をクリア

ベバストによれば、欧州連合(EU)の電池規制では2030年までに使用済み電池から少なくとも70%のリチウムと95%のコバルト、ニッケル、銅を回収する必要があると規定されている。サイリブのリサイクルプロセスは、すでにこれらの要件をクリアしていることから、今回の協業によってベバストも将来の法的要件を満たすことが保証されたことになるという。

2025/3/26

 

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