車載半導体大手の独インフィニオン・テクノロジーズは7日、米半導体大手マーベル・テクノロジーの車載イーサネット事業を現金25億米ドルで買収すると発表した。インフィニオンは今回の買収によりマイクロコントローラー事業を拡充し、ソフトウエア定義型自動車(Software Defined Vehicle、SDV)向けシステム能力の増強を加速する。買収は2025年中に完了する見通し。
イーサネットはSDVに不可欠な低遅延、広帯域通信を可能にする重要な技術で、ヒューマノイドロボット(ヒト型ロボット)などの利用分野でも大きな可能性を秘めているという。
■車載半導体市場で5年連続の首位に
インフィニオンは同日、同社が車載半導体の世界および地域の市場でリーダーとしての地位を強化したと発表した。特にマイクロコントローラー事業が貢献しているという。
TechInsightsの最新の市場調査によると、インフィニオンの24年の車載半導体の世界市場に占めるシェアは13.5%となり、5年連続で首位を維持した。
欧州での市場シェアは14.1%となり、23年の2位から首位に浮上。北米市場のシェアは10.4%で23年の3位から2位に順位を上げた。マイクロコントローラーの世界市場シェアは、2位の競合を2.7ポイント引き離し、32%に上昇している。
さらに、インフィニオンは、車載半導体の最大の市場である中国でも13.9%のシェアを確保して首位。韓国でも17.7%のシェアで首位を維持した。日本では13.2%で2位を堅持した。同社が世界の全ての市場で車載半導体の上位2社に入ったのは初めて。
全体では、24年の世界の車載半導体市場は684億米ドルで、23年の692億米ドルから1.2%減少している。
2025/4/9


