自動車部品大手の独マーレ(MAHLE)は21日、ペンギンの翼に着想を得た新設計の自動車空調システム向け「バイオニックラジアルファン」を開発したと発表した。電気自動車(EV)などの搭載スペースが限られた車両を念頭に設計。類似品に比べて騒音レベルを60%減に相当する4デシベル(dB)低減した。ブレード形状の最適化はモーターの省エネ化にもつながり、効率性も15%向上した。同技術は23日に中国・上海市で開幕する上海モーターショーで世界初公開する。


バイオニックラジアルファンのファンブレードの形状は、水中で俊敏かつ迅速な動きを見せるペンギンの翼をモデルに空力特性を最適化。バイオニックラジアルファンをエバポレーター正面に取付ける構造にしたことで、空調システム全体が均整の取れたスリムな設計となり、あらゆるクラスの乗用車のほか、中・小型および大型商用車にも使用可能という。

■自社専用AIツールを活用

マーレはバイオニックラジアルファンの開発で自社専用の人工知能(AI)ツールを活用した。同社のエンジニアがプロンプトを入力し、データや情報を提供すると、AIは瞬時に3000万件を超えるバーチャルデザインを生成。これによりエンジニアはブレードの最適な形状と取付け位置を決定し、迅速に試作品作成を行うことに成功したとしている。

2025/04/22

 

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