日本精工(NSK)は23日に開幕する上海国際自動車ショー(上海モーターショー)に出展し、クルマの3大機能である「走る」「曲がる」「止まる」の電動化に貢献する製品を幅広く紹介する。主な出展品は以下の通り。
(1)樹脂モールド軸受――電動車に求められる耐電食ソリューションの一環として、eAxleに必要な絶縁性を備えつつ、一般的な樹脂材料を使用することで性能とコストの両立を図った製品。
(2)導電ブラシ――高コストなセラミックス球に替わる低コストな耐電食のための導電技術を開発。電気自動車(EV)のモーターの高速回転時でもカーボンブラシに電流を流すことによって電食を抑制する。
(3)Face spline式HUB3軸受――世界初出展。Face splineを採用することにより、大きなトルク伝達を実現し、等速ジョイント(CVJ)と軸受のスティックスリップ音の防止に貢献する。
(4)サーマルマネージメントシステム向け製品群(電動コンプレッサー用軸受など)――車室内や車載電子機器のサーマルマネジメント向け冷媒圧縮機に使われる電動コンプレッサーをはじめ、電動車両の熱管理を支える各モジュールに対して、長寿命化、高効率化、低騒音化を実現する各種製品・技術を紹介する。
(5)電動サスペンション――世界初出展。従来は複数の装置で実現していた多彩なサスペンション制御を、一つの装置で実装可能とした。ボールねじで直接的にサスペンションの伸縮運動を能動的あるいは受動的に制御し、エネルギー回生も可能。
(6)ロッキングクラッチ――電力不要でありながら、高い動力伝達効率と確実なロック機能を両立。「後輪操舵アクチュエーター」に搭載することで、外部からの力をモーターに伝えないセルフロック機能を維持しつつ、モーターからタイヤへの動力伝達の効率を向上させ、アクチュエーターのモーターサイズの小型化や高効率化に貢献。モーターを小型化・省電力化した高効率なリニアアクチュエーターを実現する。
(7)電動メカニカルブレーキ用ボールねじ――高効率なボールねじアクチュエーターにより、ブレーキシステムの応答性向上だけでなく、軸受と周辺部品の一体化によってシステムの小型化・軽量化に貢献する。
NSKの上海モーターショーのブースでは、(3)(5)(6)(7)を組み合わせたモジュールを展示する予定という。
2025/4/23


