スイスの重電大手ABBは19日、傘下のABBロボティクスのロボット塗装技術「ピクセルペイント(PixelPaint)」がメルセデス・ベンツの独シュツットガルト近郊のジンデルフィンゲン工場に導入され、稼働を開始したと発表した。


ピクセルペイントは「IRB5500」などのABBの塗装ロボットと、独立して制御される1000個以上の小型ノズルを備えた、インクジェットプリンターに似た塗装ヘッドで構成される。

ABBの3Dビジョンシステムと組み合わせ、同社のシミュレーションおよびプログラミングソフトウエアである「RobotStudio」によって調整されたヘッドが車体に非常に近い位置で追従し、オーバースプレーや空気中のミストを発生させることなく塗料を100%、均一に車体へ塗布する。広い範囲への塗装が行えるだけでなく、細かく複雑なデザインもこれまでにない精度で正確に表現でき、ピクセルペイントで塗装された各パネルはすべて同じ品質での生産が可能。手間のかかるマスキングや塗装工場での繰り返し作業が不要になり、廃棄物ゼロ、環境処理要件の削減、全体的な温室効果ガスの排出量削減を実現するという。

メルセデスはまず、マイバッハブランドの「マイバッハSL680モノグラムシリーズ」向けにピクセルペイントを採用する。

2025/05/20

 

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