自動車部品大手の仏フォルヴィア(Forvia) はこのほど、同社の子会社でサステナブル材料を開発する仏マテリアクト(MATERI'ACT)が自動車産業の射出成型技術向けのサステナブルなバイオ複合材「NAFILean Vision」を開発したと発表した。NAFILean Visionは自動車の可視部品として導入される。
NAFILean Visionは世界で1000万台を超える車両にサステナブル材料を採用していることで知られるNAFILeanシリーズの最新製品で、再生プラスチックに麻繊維を20%加えて強化したリサイクル可能なバイオ複合材「NAFILean-R」の成功を基として製造。マテリアクトのエコシステムパートナーであるPlastic Odysseyによって収集された再生可能な牡蠣殻粒子10%と再生プラスチック20%を独自の手法で配合した、海洋流出プラスチックを再利用したコンセプトカーに採用され、今後の量産化への道を切り開いたという。
NAFILean Visionは使用済みの低炭素プラスチックに麻繊維、木材、葦(アシ)、ブドウの枝、牡蠣の殻など、二酸化炭素(CO2)の隔離に貢献している再生可能なバイオマス原料を組み合わせたもの。厳しい性能基準を満たすだけではなく、さまざまなバイオマスフィラーを活用して多様な色、木目、深み、高級感を備えた材料本来の性質や由来を反映し、バイオマスを目に見える形で表すことで美的品質も向上させ、環境に優しく視覚的にも魅力のある自動車部品の新たなベンチマークを設定したとしている。
■再生可能原料の含有量は最大25%
再生可能原料の含有量は最大25%。追加の加工が必要な従来の材料と異なり、NAFILean Visionでは1回の射出工程で使用可能になるため、加飾塗装やフィルムなどの後加工が不要となり、CO2排出量やコストの削減につながるという。また、CO2削減効果の観点から、厳選されたバイオマスを最大25%含有していると同時に、特別に開発された着色技術と組み合わせることで、自動車メーカーの高度なCMF(色・素材・仕上げ)要件を満たすことが可能。使用済み廃棄物からの物理的再生材の使用によりCO2排出量を最大75%削減するという。
NAFILean Visionの詳細はマテリアクトのウェブサイト( https://www.materiact.com/our-solutions/nafilean/nafilean-vision/ )で閲覧できる。
2025/6/30


