丸紅は7日、カナダで自動車向け延長保証商品(自動車のメーカー保証期間終了後の故障に対して修理代金を保証する保険商品)の企画・販売、保証請求処理サービスを提供するLGM Financial Services(LGM)に出資参画し、同社を子会社化したと発表した。特別目的会社Possibility Holdingsを通じて出資した。出資額は公表していない。
■カナダの自動車購入者の約4割が延長保証に加入
カナダでは、車検制度が日本と比べ簡易的なため車両の整備・故障リスクが大きく、自動車購入者の約4割が延長保証に加入している。同国の自動車延長保証の市場は、人口増加に伴う車両保有台数の増加、車両のライフサイクル・保有期間の長期化、自動車の高性能化に伴う修理費用の高額化などを背景とした加入率の上昇により、2030年までに年間平均10%前後の成長が見込まれるという。
■AIを活用したディーラー向け販売システムに強み
LGMは1998年の創業で、カナダ全土で自動車向け延長保証商品を提供する業界トップクラスの事業者で、複数の自動車メーカー向けの正規商品の設計や、中古車向け独自商品の企画を行い、ディーラーを通じて販売。人工知能(AI)を活用したディーラー向けの販売システムを導入し、販売状況の一元管理から商品販売ソリューションの提供、故障認定・保証請求処理などの高度な業務のデジタル化を推進している。
丸紅は北米のモビリティ事業では2024年にフリートマネジメント事業最大手の米Wheelsに出資参画しているほか、自動車アフターマーケット領域では、米国で自動車アフターパーツ販売事業を展開し、延長保証会社向けのオンライン部品販売事業を買収するなど、事業を拡大してきた。今回の出資を通じ、同社の培った北米モビリティ事業の知見・実績に、LGMの先進的なテクノロジーを掛け合わせることで、より付加価値の高いサービスの提供を目指すとしている。
2025/07/08


