日本郵船とMTI、グリッドの3社はこのほど、自動車専用船の配船計画を人工知能(AI)で自動化・最適化するシステムを共同開発し、7月から日本郵船の自動車専用船で本格運用を開始したと発表した。

日本郵船は世界最大規模となる100隻超の自動車専用船を運航している。これまで輸送配船計画業務は、数カ月先までの数百航海に対し多様な条件を総合的に考慮する必要があり、極めて複雑かつ属人的なものになっていた。こうした課題に対応するため、配船業務に関わる情報や判断要素を整理・構造化し、計画立案の精度と効率を高める仕組みの構築を目指したという。

新システムは、AIによって数カ月先までの最大で数百万通りの配船を10分程度で試算し、最適な計画を作成することが可能。配船候補の中から、顧客ニーズ、船隊の稼働状況や修繕予定、港での滞船リスクといった条件を考慮し、船舶稼働率、輸送効率、輸送コストといったKPI(重要業績評価指標)の最適化を図る。さらに、次世代燃料船の有効活用やカーボンプライスなどの考慮により、温室効果ガス(GHQ)排出量の削減も期待され、経済性と環境持続性の両立に貢献するという。

2025/9/24

 

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