独フォルクスワーゲン(VW)グループ傘下のドイツの高級スポーツ車メーカー、ポルシェは17日、監査役会がオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)の後任に、英同業マクラーレン・オートモーティブの元CEOであるミヒャエル・ライターズ氏を起用すると発表した。投資家らはポルシェの再生に向け、この動きを歓迎しているが、ライターズ氏が直面する課題の厳しさを現実として受け止めている。ロイター通信が伝えた。
■来年1月1日付で就任
ライターズ氏は2026年1月1日付でポルシェのCEOに就任する。ポルシェは米国の関税、中国での販売不振、電気自動車(EV)を見限り、かつて同社に高い収益をもたらした内燃エンジン(ICE)車を優先させる費用のかかる戦略転換に苦しんでいる。
ライターズ氏を知る英高級車メーカーのアストンマーティンの元CEO、アンディ・パーマー氏はライターズ氏のCEO就任について「一種の毒入りの聖杯だ」とし、「彼は嵐の真っただ中に飛び込むことになるだろう。誰にとっても容易なことではないが、彼にはその経験がある」と述べた。
■「カイエン」の開発に携わった経歴も
ライターズ氏はこれまで英マクラーレン、ポルシェ、伊フェラーリでさまざまな職務を務めたスポーツ車業界ではよく知られた人物。2000~13年にはポルシェのSUV(スポーツタイプ多目的車)担当責任者として「カイエン」の開発に携わった経歴を持つ。その後、フェラーリの最高技術責任者(CTO)、マクラーレンのCEOを務め、マクラーレンが英EV新興フォーセブンと経営統合したことを受け、今年初めに辞任していた。
2025/10/20


